男女の友情ってあると思ってる。
それは今でも変わらず…でも何時までも友情ではいれない時もあるんだよな~
それは何時もの事で、いつも通りの帰り道で、何時もの風景。
学校帰りに二人で公園のブランコに腰かけで空を見上げながら好きな色の話とか
とりとめのない話をしてたんだっけ。
色の話ししてるのに俺は「雲が好き」って言った事がコトの発端
「うん、なんか優真君はひょ~いって自由な感じだよね」
そう笑顔で返す奈都貴に俺は
「今まで割りと自由に生きてきたしな」
と返す。
「いきなり放浪とかしそうだよね、明日からいきなり『じゃ!』って旅に出そう」
「えー そんな事しねぇよ、一応置手紙程度は…」
「いや。置手紙でももう優真君いないやん
見たときは旅に出てるもん、変わらないよぅ」
笑いながらこんな取り止めのない話をしていた。
でも本当はこの時点で奈都貴は『その事』を想像して寂しいのを我慢していたんだろうな。
うん、コイツはそういうヤツ。
あまりにも寂しそうな顔で話が進むから
「てかさ、そんなに俺が居なくなると寂しいか?もしかして俺に惚れちゃってたり~?」
ちょっとからかってやるつもりだったんだけど…
からかうハズなのに何故か奈都貴はブランコから硬直したまま落ちた。
もちろん慌てて支えましたとも!
でもなその後の反応がさ、しばらく硬直したり、顔覗いたら頬赤くしたり、妙に距離とったりと
あまりにもあまりすぎて流石の俺でも奈都貴の気持ちに気づいちまうわけですよ
(いやいやいや、無い無い、それは無いだろ!!絶対無いですよ
相手は奈都ですよ、確かに可愛いけど、俺?俺期待しちゃってイイの???)
いやー俺も情けないことに超パニくり
だって、コクられた事あんまりねぇし…
今まで友達だと思ってた子、しかもメッチャ可愛くてお金持ちのお嬢様なのに一切鼻にかけず
一緒に居るとスッゲェ楽しかった。
だから男女の友情はあると信じてたし、今でも信じてる。
でもそれ以上にももちろん発展する場合があって…それが今回のケース
自分には程遠い事だと思ってたんだけどな(苦笑)
全然落ち着けてないけど、落ち着いたように構えてじっくり話を進めてみた。結果
やっぱりそうだった。
奈都貴は俺に惚れていた。
それについて嫌だって全然思わなかった。
むしろスゲェ嬉しかったのは事実。
だけどもいきなりの事で何を言ったらいいか判らなかった俺は咄嗟に
「ごっ、ゴメン。あ、えーっと」
と、その後に色々と続けるつもりだったんだけど全く言葉が出てこなくてソコで切っちまった
コレがいけなかったんだよなー
てか普通に考えればそうですよね、そうとうヤバイ事口にしたよね俺。
当たり前だが奈都貴はショックを受けてその場から物凄い勢いで立ち去り即効見失った
いやーきっとあの時の彼女はオリンピックで金メダル取れたぜ絶対、うん。
って冗談はさておき、その時は何が起きたかさっぱりで
突然告白されたかと思ったら突然泣きながら目の前から消えたからよ
もーどうしていいか判らなくて辺り探し回ったけど結局見つけられねぇし、携帯の電源切ったのか繋がらねぇし
結局その日は見つけられなくて、家で連絡待ってたにも関わらず一切来ないし…
挙句に次の日の朝学校近くで見つけて声かけたら逃げられて、さすがの俺もイラっ☆って来たけどさ
まぁ、その話はまた今度。
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